矯正下着の母親が息子の初夜稽古に付き合う話。
世帯数が100と少しという古い村。
この村では各家族同士で縁組が行われるが、子作りを果たせる組み合わせかどうか、事前に初夜をとり行うという風習がある。縁が組まれれば結婚。不具合があれば蝋燭が帰ってきて縁は切れる。
舞台は旧家の鬼首家。
一人息子の正彦は何故か縁切りが続いている。それほど男ぶりは悪くないにも関わらず、帰ってきた蝋燭の数は100を超えている。このままでは鬼首家の血筋が絶えてしまうと危惧した当主の大婆は義嫁であり正彦の母親である鬼首小百合にその原因追及を依頼する。
方法はゲネプロ。
つまり今まで正彦が行ってきた初夜に付き合い、その原因を追究せよというものであった。
鬼首家に嫁いで以来未亡人として籍を置いていた小百合だが、依頼の内容が内容だけに躊躇する。平たく言えば近親相姦をして確かめろというものであるから無理もない。しかも未亡人となってこの方もう人に裸を見せるということはないと多可をくくっていたため、ボディーケアもそこそこに矯正下着でごまかしていたこともあるのだが…
結局思い切って正彦と肉体関係を結ぶよう手はずを整えてきた小百合だが今まで隠されてきた正彦の秘密が徐々に明らかになってくる。
小百合の努力で鬼首家の血筋は絶えるのか。それとも…
モノクロ72ページ(表紙、奥付込み)