声が似ているからって油断してたら、夫のフリをした息子にハメられて母性をめちゃくちゃに壊されました

いつもの朝、いつもの洗面所で髪を洗っていた、ただそれだけのことだったはずなのに。
背後から夫に悪戯っぽく抱きしめられ、私は呆れながらも、久しぶりの情熱的な求めに心をときめかせていた。いつもより強引で、それでいて私のすべてを知り尽くしているかのような巧みな愛撫。少しだけ違うと感じた違和感も、燃え上がる体の熱に溶かされていく。この人が、私の愛する夫なのだから――。
身も心もとかされ、すべてを委ねた、その瞬間。
ふと顔を上げた鏡に映っていたのは、愛しい夫の顔ではありませんでした。そこにいたのは――欲に濡れた瞳で私を見つめる、私の『息子』だったのです。
思考は必死に現実を拒絶するのに、私の体は、息子の熱を、罪の快感を、正直に受け入れてしまっている。間違いだとわかっているのに、感じてしまうこの悦びは、一体なんなのでしょうか?
壊れていく私を、もう誰にも止められません――。
総字数 約4,500字
〈本文より抜粋〉
不意に、背後から伸びてきた手に、パジャマ越しにお尻を撫でられた。夫の手だ。驚きと、少しの呆れた気持ちが混じり合って、私はシャワーヘッドを持ったまま固まる。「え? あなた?」「俺だよ。そんないやらしいお尻を見せられたら、ムラムラしちゃってさ……」「もう……子供が起きてくるわよ。それにこんなところで……ダメだってば」口ではそう言いながらも、私の体は正直だった。朝の忙しい時間に、こんな風に求められるのは久しぶりで、心のどこかで喜んでいる自分に気づいてしまう。
〇
彼が、私の足の間に顔を埋めてきたのだ。驚きと羞恥で体が強張るけれど、すぐに生温かい舌の感触が、私のすべてを蕩かしていく。「ああんっ! 舐めてくれるなんて、ああ……気持ち、いい……」夫がこんなことをしてくれるなんて、結婚してからは一度もなかった。その意外な行為が、私の恥じらいの気持ちを吹き飛ばし、純粋な快感だけを体に刻みつけていく。私の腰は自然と動き、彼の舌を求めるように揺れていた。
〇
子宮の入り口を抉るような、激しい衝撃。快感と痛みが混じり合った強い刺激に、私は思わず顔を上げた。息を整えようとした私の目に、洗面台の鏡に映った信じられない光景が飛び込んでくる。そこにいたのは、夫ではなかった。苦しさと快感に歪む私の顔の向こうで、こちらを見つめているのは、息子の顔だった。「バレちゃったね」悪戯っぽく笑う、その唇。私の頭は真っ白になり、さっきまでの甘い陶酔は一瞬にして氷点下の恐怖へと変わった。