成人した息子に我が家に伝わる習わしを教えたら、彼が覚醒、今では私が女として支配されています。

「あなたがお母さんを抱くのよ」――18歳になった息子に、私は家の秘密を告げた。これは、彼を男にするための通過儀礼。私がすべてを教え、導くはずだった。なのに、私の体を知った彼は、柔順な息子から私を支配する雄へと変貌を遂げる。いつの間にか立場は逆転し、私は彼に弄ばれるだけの「女」になっていた……。
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〈本文より抜粋〉
「18歳の誕生日おめでとう。……それでね、あなたに話があるの。お母さんの故郷には特別な習わしがあって、それを今夜、あなたにすることにするわね」私の真剣な眼差しに、彼は何かを感じ取ったようだった。これから私がやろうとしていることは、世間一般の常識から見れば、決して許されることではないだろう。でも、これは、私が母から、そして母がそのまた母から受け継いできた、大切な、大切な儀式なのだ。
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私は、もう充分に硬くなったそれを、さらに深く、深く咥え込んだ。彼の思考が快感に支配されていくのが、彼の荒くなる息遣いで分かる。さあ、もうすぐよ。あなたが、息子ではなく、一人前の雄になる瞬間が。やがて、彼が私の髪を優しくつかみ、私の動きを制した。そして、私の目を見つめながら、低い、迫力のある声で言った。
「明美……このままシたら、俺たちもう普通の親子には戻れないけど、いいんだな? お前を俺の女にするぞ」
―――明美。
私の、名前。その響きに、私の心臓が大きく跳ねた。ああ、ついに。彼が、息子であることをやめ、一人の男として、私の前に立ったのだ。