奥手な息子に悪戯したら、いつの間にか立場が逆転、本気のプロポーズをされてしまいました。

息子の秘密を知った夜、私は彼に「性」を教えることにした。それは、退屈な日常から逃れるための、危険な遊びの始まり。
しかし、受け身だったはずの彼が、次第に熱を帯びた瞳で私を求め始める。教えられるだけの少年は、いつしか私を支配する男へと変貌していた。
「僕のお嫁さんになって」
そう言って私を抱きしめる彼に、私はもう抗うことができない……。
総字数 約9,500字(読了時間 約19分)
〈本文より抜粋〉
息子の背中に腕を絡めたまま、私は彼の肩越しにモニターを覗き込んだ。そこに表示されていたのは、びっしりと並んだ黒い文字の羅列。そして、画面の左上に表示された『近親相姦の館』というタイトルが、私の目に飛び込んできた。私の視線に気づいたまさきが、狼狽してページを閉じようとマウスに手を伸ばす。その動きを、私は彼の手の上に自分の手を重ねることで、優しく、けれど確実に制した。逃がさない。あなたの秘密、もっと私に教えて。
〇
私は舌を巧みに絡ませ、裏筋をなぞり、彼がどこで一番感じるのかを確かめるように、ねっとりと舐め続けた。やがて、彼の腰が意思とは無関係にびくんと大きく持ち上がる。ああ、もうすぐ。彼の限界が近いことを肌で感じ取り、私は最高潮の寸前で、ぴたりと動きを止め、名残惜しげにゆっくりと唇を離した。「あ……なんで……」懇願するような、恨めしそうな声。その切なげに歪んだ表情こそ、私が見たかったものだった。
〇
「いちいち確認しないでいいから! 少し強引なくらいで構わないわ。脱がせて、押し倒しなさい!」私が叱咤すると、彼はそれ以上何も言わなくなった。その代わり、彼の瞳に、今まで見たこともないような強い光が宿る。服を一枚一枚剥がされていく間、私はじっと息子の目を見つめる。そこに宿るのは、もう母親に向けるそれではない、一人の女に向ける雄の目だった。完全に裸にされると、彼は私を軽々と抱え上げた。