息子の独白 〜母さんでオナニーしてごめん〜

物語は全編、息子の独白で進みます。
(冒頭)
母さん、ごめん。本当にごめんなさい。ドアが開いた時、僕、心臓が止まるかと思った。母さんの写真、それに僕の手……。最低なところを見られちゃったよね。怒られるって、軽蔑されるって、覚悟したんだ。なのに、母さんは怒鳴ったりしなかった。静かにドアを閉めて、悲しそうに笑って、「そんなに、悩んでたの?」なんて言うから……。
違うんだ、母さん。これは、そういうんじゃなくて……。言い訳しようとしても、声が震えて言葉にならない。そんな僕の隣に、母さんがそっと座るから、石みたいに固まってしまった。
総字数 約1500字